サラリーマンの知人に「将来が不安なら、つみたてNISAでも始めたほうがいいよ」という話をすると、「いや、平日忙しいし、土日しか時間ないんだよね」と言われることがあります。たしかにサラリーマンは平日忙しい!
ですが、土日に時間があれば、つみたてNISAは始められるって知っていました?
そもそも、つみたてNISAに限った話ではありませんが、現在の金融商品の取引は、「ウェブサイトから予約できます」ので、土日祝日関係なく、注文を出すことができるのです。「平日忙しいから」とか、「仕事の休みが不規則だから」とかといったライフスタイルとはあまり関係なく、取引できるようになっています。
★この記事でのポイント
- つみたてNISAなら、土日にも利用できる理由(※)
- 土日に取引する上で注意したほうがよい点と対策
※毎月積み立ての場合。毎日積立では土日祝日とファンド休業日の積み立ては行なわれない点に注意
などを紹介。将来(老後)のお金が心配なら、さっそく次の土日につみたてNISAの口座開設を申し込んでみませんか?
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「つみたてNISAなら土日もOK」な理由
つみたてNISAで利用する投資信託は、株式のように平日の日中にパソコン画面と「にらめっこ」する必要はないからです(実際は、株も昼間に取引するとは限らないのですが)。
何が言いたいかというと、投資信託は土日でも注文を出せる(積立設定できる)ということ。
土日にも注文出せる(積立設定できる)?どういうこと
話は簡単です。
以下、SBI証券や楽天証券のようなインターネットから取引できるネット証券に限りますが、つみたてNISAは以下の取引だけやれば、あとは自動で全て処理してくれるからです。
★つみたてNISAの設定はこれだけ
- 例えば、土曜日や日曜日に積み立てる銘柄を選ぶ
- そのままパソコンのウェブサイトから積立設定を行う
- あとは平日の積み立てを待つだけ
つみたてNISAで必要な設定は、積み立てる日や金額を決めるだけです。
以下の動画だって、積み立ての設定を行っただけで、この日に投資信託をリアルタイムで買ったわけではないのですよ。
もしも積立日が土日祝日にぶつかったら?
積立日が土日祝日に重なったら、実際の積立日はその前後の営業日(平日)にずれこみます。通常は後ろにずれますので、例えば今日が土曜日ならば、翌週の月曜日に積立が行なわれるのです。
Q. 【投信積立】積立指定日が休業日の場合はどうなりますか? 【ID:2411029】
A. 積立指定日が休業日の場合は、翌営業日に繰り越します。
※積立指定日とは、毎月の買付注文を執行する日です。
- 積立日が平日なら、その日に投資信託の買い付け
- 積立日が休日(土日祝日)なら、その前後の営業日に投資信託の買い付け(※)
※前になるか、後ろになるかは金融機関次第です。普通は後ろにずれます
文章で書くとややこしく感じますが、平日は忙しく、土日しか時間がないから、つみたてNISAはできない、と悩む必要はありません。土日に積み立ての設定を行っておけば、あとは自動で取引できますから。
例外:銀行などのつみたてNISAは、土日に利用しにくい
特に地方銀行に多い話ですが、「つみたてNISAの申し込みは銀行窓口で」と申し込み方法が限られているケースがあります。こういった銀行でつみたてNISAを始めるためには、平日に午前半休を取るなどの対応が必要です(当然、土日は銀行も休んでいるわけですから)。
気軽に休める会社なら良いのですが、有給取りにくい会社だと、上司の顔がちらついて、つみたてNISAどころではないですよね。
あなたがよほど「銀行員に相談しながら進めたいんだ!」という思いが無い限りは、インターネットから申し込める証券会社(特にネット証券)でつみたてNISAを始めることをオススメします。
★銀行ではなく、ネット証券でつみたてNISAをはじめるメリット
- 特にネット証券なら、土日にあなたの自宅から、ウェブサイトを通じて、つみたてNISA口座開設を申し込めます
- 特にネット証券なら、積み立ての設定や変更、停止もすべてウェブサイトで完結します。雨の日も雪の日も、わざわざ金融機関の窓口に行かなくてもよいのです
だから、つみたてNISAは忙しいサラリーマンに向いている
というわけで、インターネットから取引できる金融機関を選べば、つみたてNISAはサラリーマンに最適な資産運用方法の1つとなります。
筆者も会社員として働いていた時代は、
- 朝9時ごろには出勤し
- 夜は21時や22時に帰宅し
といった生活が続いていました。これでは平日は疲労感でぐったりしてしまい、つみたてNISAどころではありませんよね。だから、つみたてNISAの
- 積立設定
- 定期的なメンテナンス(評価額の確認など)
は土日祝日にやればいいのです。土曜の夜はゆっくりしたければ、日曜の朝や夜でも良いと思います。そもそも戦略を考えるような株式投資に比べると、つみたてNISAはそう頻繁なメンテナンスも不要です。一度積立設定を行ってしまえば、あとは月に1回でも評価額をチェックしておけば十分です。
投資信託の買付代金の入金方法だけ考えておこう
土日に証券口座に入金するために、ATMの手数料を支払うのは勿体ない
例えば、証券会社につみたてNISAの口座を開設したとして、投資信託の代金を証券口座に入金するために、土日にお金を動かすのは問題です。というのも、特にメガバンクや地方銀行の口座では、土日にお金を入出金すると手数料がかかるかもしれないからです。
これからお金を儲けようとしているの、毎回手数料抜かれるのは勿体ないでしょ??それなら、この手数料についても気を巡らせておくべきです。
一番簡単な2つの方法
給与が振り込まれる口座からの引き落とし
例えば、あなたが毎月受け取る給与口座から、投資信託の積み立て代金を引き落とし設定することができます。これなら入金の手間もかかりませんし、土日に銀行ATMを利用することもなくなりますね。
クレジットカード決済
クレジットカードを利用して、つみたてNISAを始めると、毎月の返済とともにお金を支払いますので、わざわざ入金の必要性を考えることがなくなります。
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まとめ
- つみたてNISAの申し込みやメンテナンスは土日祝日にも行える。発注日が土日に当たった場合には、その前後の営業日にずれる
- 銀行でつみたてNISAを始めたいときには注意。銀行窓口での申し込みしか対応していないケースがあるので、平日に窓口に行かないといけない
- 土日に銀行ATMを使って手数料を支払うことはしないように。指定した口座からの引き落としサービスを使うと入出金の手間も省けて楽
とにかく、この記事では「平日は忙しいから投資どころじゃないんだよー」というあなたに、「じゃあ、土日祝日につみたてNISA」をやろうぜ、ということを伝えたかったです。
実際、平日は泥のように働いている筆者知人も、つみたてNISAを始めていますよ!
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