結論から述べると、「新興国株式が必要か?不要か?」と悩む人には、「新興国株式は必要です」。将来がどうなるかはわかりませんが、投資しないことを不安に思うのであれば、投資しておいたほうが良いと思うのです。
個人的には、「楽天全世界株式インデックスファンド」や「eMAXIS slim 全世界株式(オール・カントリー)」等の商品を購入し、時価総額比率で新興国株式に投資する方法を勧めたいと思います。新興国株式の保有する比率はコントロールできませんが、取りこぼしはなくなるので安心です。
それでは詳しく見ていきましょう!
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新興国株式が必要な理由
新興国株式が必要な理由は「必要かどうかわからないから」です。言い換えると、「必要かどうか不安に思うなら、とりあえず入れておこうよ」という話です。
そもそも、人口動態予測を勘案すると、将来は中国やインドを中心としたアジアに大きな商機があるのはほぼ確実だと予想されます。特に現在の中国は既に成長著しく、アメリカの企業を超えるような大企業も出現しています。
ですが、一方で、新興国でのアメリカや日本の製品は利用されていますので、「人口が増えることで米国企業の売り上げに貢献する」との考え方もあります。加えて、人口の増える国は必ずしも株価が大きく上昇するとは限りません。
結局のところ、将来のことを確実に予想するのは困難で、実際にどうなるかは将来になってみなければ分かりません。だから、「一応入れておいたら良いのでは?」との精神で、「新興国株式を加えることを提案しています」。
新興国株式に投資する2つの考え方
ところで、新興国株式に投資する場合、
- 新興国株式ファンドを直接購入する
- 全世界株式ファンドなどを通じて時価総額比率で保有する
という2つの案が考えられます。
新興国株式 直接購入 | 全世界株式 時価総額比率 | |
---|---|---|
メリット | 新興国株式の保有比率を任意で決められる | 将来、新興国株式の株価が伸びなくても安心 |
デメリット | 将来、新興国株式の株価が伸びなかった場合に資産が増えない | 新興国株式の保有比率が自動で決まる |
新興国株式ファンドに直接投資する
例えば、「ニッセイ新興国株式インデックスファンド」や「eMAXIS slim 新興国株式インデックス」などの商品を購入する方法です。以下の記事では、「ニッセイ新興国株式インデックスファンド」を例題に紹介していますね。
新興国株式ファンドを直接購入するメリットは、あなたの保有資産に対して新興国株式の比率を自由に決められる点です。「新興国の株価が今後大きく上昇する」と考えるなら、この方法が適しています。
全世界株式を購入し、時価総額比率で投資する
例えば、「楽天全世界株式インデックスファンド」や「eMAXIS slim 全世界株式(オール・カントリー)」等の商品を購入し、時価総額比率で新興国株式に投資する方法があります。
eMAXIS slim 全世界株式(オール・カントリー)の投資先。中国や韓国などの新興国も含まれる
これらの商品は先進国株式の株価と、新興国株式の株価の比率で、新興国株式の保有比率が決まります。新興国株式の保有比率を自由に決められませんが、どちらの株価が上昇するか分からない場合には有効です。
初心者には「全世界株式」を勧めたい。保有比率も考えずに済む
個人的には、後者の「楽天全世界株式インデックスファンド」や「eMAXIS slim 全世界株式(オール・カントリー)」等の商品を購入し、時価総額比率で新興国株式に投資する方法を勧めたいと思います。
「時価総額比率で株式を保有する」メリットは、廃れた市場・廃れた株式は、資産における保有比率が減っていくため、資産全体に悪影響を与えにくい点です。「どんな商品をどんな比率で保有すれば良いか」と悩む方には良いアイディアだと思いませんか?
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まとめ
- 新興国株式の保有の是非に迷ったら、投資しておくと安心。取りこぼしがなくなる
- 新興国株式ファンドに積み立てる場合、新興国株式の保有比率を自由に決められる
- 全世界株式ファンドを利用すると、新興国株式の保有比率が自動で決まるので、初心者向きである
余談:筆者は全世界株式を通じて新興国株式に投資している
ちなみに個人的には「全世界株式ファンド」を使っていることを申し添えておきます。
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