つみたてNISAを始める上で、以下のような事柄って心配に思いませんか?
- そもそも、つみたてNISAを始めたら、どのくらい節税できるんだろう?
- つみたてNISAを始めることで、逆に支払う税金が多くなったりしない?
- 投資信託を積み立てれば、所得税が安くなるって聞いたけど?
本記事では、つみたてNISAと各種税制の関係について解説します。
2019年の税制に基づけば、つみたてNISAを始めても、他の税金が高くなるようなことはありません。投資でリスクを取る(損をするかもしれない)ことを除けば、つみたてNISA利用者は税金面でお得になるように作られています。
場合によっては、100万円以上節税できる可能性もありますよ!
その他、よくある質問なども含めて、一緒に詳しく見ていきましょう。
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つみたてNISAを利用するとどのくらい節税になるの?
以下の記事で仮定した2つのモデルを例に紹介します。
この2つの記事では、20年間の総積立額792万円に対し、20年後の評価額は
- ローリスク:1,141万円(349万円の利益)
- ハイリスク:1,422万円(630万円の利益)
とそれぞれ試算しました。本来であれば、この利益部分に20.315%(2019年の税制)の税金がかかるものを、つみたてNISAならば非課税(つまり税金は0円)になるのです。
ローリスク | ハイリスク | |
---|---|---|
利益 | 349万円 | 630万円 |
本来の税額 (利益の20.315%) | 約70.9万円 | 約128.0万円 |
つみたてNISA | 0円 | 0円 |
このように、本来の積立投資であれば数十万円か100万円以上のお金が税金になっていたものの、つみたてNISAでは全額非課税になります。当然ですが、非課税になって浮いた分のお金は、あなたが自由に使えるお金です。
100万円以上のお金を「好きに使っていいよ」と言われたら、何に使いますか?つみたてNISAの非課税メリットとは、そのくらいのインパクトがあるものなんです。
このモデル計算から言えることとして、以下の事柄もあります。
- 投資額が多いほど、非課税のメリットは大きい
- 儲けが大きいほど、非課税のメリットは大きい
例えば、毎月3,000円を利回り2%の商品に20年間積み立てても期待利益は16万円で、非課税額はわずか3.2万円です。より大きな非課税メリットを狙うなら、ハイリスクハイリターンな商品に満額積み立てを目指そう、というわけですね。
つみたてNISAは他の節税策・控除には影響しません
これだけお得な制度なので、つみたてNISAを使ったら、他の節税策が使えなくなるのでは?とお考えではありませんか。しかし、そこは安心してください。つみたてNISAでの非課税メリットは、他の節税策に影響を及ぼしません。
例えば、所得控除には以下のような種類がありますね。
- 基礎控除
- 配偶者控除
- 配偶者特別控除
- 扶養控除
- 医療費控除
- 雑損所得
- 社会保険料控除
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
- 小規模企業共済等掛金控除
- 寄付金控除
- 障害者控除
- 寡婦(寡夫)控除
- 勤労学生控除
これらの各種控除とつみたてNISAの税制は一切関係ないのです。住宅ローン減税とか、エコカー減税などにも一切影響しません。
「つみたてNISAを始めることで、他の減税策が使えなくなり、税金が増えてしまう・・・」といったデメリットも無いのです。
つみたてNISAには年末調整・確定申告は不要。書類作成も無い
つみたてNISAには年末調整や確定申告などは一切不要です。
★つみたてNISAでは、こんな話を税務署に申告する必要はありません
- 今年はいくら積み立てているのか
- 今月いくら評価益が出ているのか
- あと何年積み立てるのか
- いくら利益を得たのか
つみたてNISAは口座開設時に、証券会社があなたに代わって税務署に通知することで、各個人の非課税枠が設定されます。「つみたてNISAで運用した分には課税しませんよ」という取り決めの元で、私たちが運用できる制度なのです。
そのため、年末調整や確定申告のような事務手続きは一切不要です。だから、年末調整書類の書き方などを調べる必要もありません。税務署に申告しなくてよいということは、会社に申告する必要もないのですから(あの上司に知られることも無いですね!)。
普段、仕事や日常のことで忙しいですか?つみたてNISAを始めても、煩雑な手間は何も増えませんよ!
さあ、つみたてNISAをはじめよう
というわけで、つみたてNISAを始めませんか?筆者はSBI証券でつみたてNISAをやっていますが、2019年現在ではポイント還元の多い楽天証券のほうが人気です。以下の記事では、楽天証券の人気の秘密である「ポイント還元」と「ポイント投資」の話を紹介しています。
ポイント還元の多さは、結果的に投資信託の運用利回りと高めるのと同じ効果を持ちます(ポイントの分だけお得なのですから)。加えて、ポイントを使って投資信託を買えるため、ポイントをさらに増やすことで、もっともっと利益を追求できるのです。
より詳しい話は、ぜひ楽天証券の公式サイトもご覧ください。ページの閲覧や口座開設などにはもちろんお金はかかりません。
口座開設方法は以下をご覧ください。
一方、どうしてもインターネットを使った取引を不安に感じるならば、近くの銀行やゆうちょでつみたてNISAを始めるのも良いと思いますので、ぜひ気軽に始めてみてください。
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まとめ
- 投資で得た利益にかかる税金は20.315%だが、つみたてNISAを利用すると全額非課税にできる
- つみたてNISAと各種控除は関係しない。つみたてNISAを利用することで、今まで使っていた節税策が使えなくなることはない
- 「投資信託を積み立てて所得税を節税しよう」という話はiDeCoのこと
「投資でリスクを取る(損をするかもしれない)」という可能性を除けば、つみたてNISAは利用者にとってお得になるように作られている制度です。
つみたてNISAをやった人だけが得をします。やらなければ、何も変わりません。
繰り返すように、つみたてNISAは他の減税策には影響しませんし、何か煩雑な手続きが増えることもありません。税金に関する不安を解消できたなら、今すぐつみたてNISAを始めましょう。
その際には、楽天証券がオススメです。
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