「さて、つみたてNISAをはじめよう」と思ったとき、「毎月いくら積み立てれば、将来どうなるのか」って気になりませんか?
本記事では、毎月3万円を20年間積み立てた時に、老後にどの程度金銭的に豊かになるのか、を試算しました。イメージがつきにくい、つみたてNISAのメリットを具体的な数値で一緒にチェックしましょう!
毎月1万円の積み立てと、毎月2万円の積み立ては以下の記事をご覧になってくださいね。
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毎月3万円積み立てると将来いくらになる?
以下の記事にて、毎月2万円積み立てると将来いくらになるかを試算しています。積立額の総額は720万円(3万円 × 12ヶ月 × 20年)です。
- 平均利回り6%を期待できる商品:平均1,367万円
- 平均利回り4%を期待できる商品:平均1,095万円
- 平均利回り2%を期待できる商品:平均884万円
※投資なので、必ずしもこの運用成績になるとは限らない点に注意
※本来は税金が発生するが、つみたてNISAを使えば非課税
積み立てる商品と相場にもよりますが、毎月3万円積み立てておくと20年後には800~1000万円を超える運用額になっている可能性があります。これを元に老後の出口戦略を考えます。
老後の出口戦略
総務省の統計では、老後の高齢者夫婦の年金収入は毎月19万円ほどで、毎月不足する金額は約6万円とされています。統計なので、あなたの老後の生活費を保証するものではありませんが、1つの参考として使えると思います。
そこで以下では、2つのパターンを考えます。
- プラン1:毎月5万円を均等に取り崩したら、積み立てた資産は何年利用できるか?
- プラン2:20年間継続して取り崩すなら、毎月何円まで取り崩せるか?
プラン1:毎月5万円を均等に取り崩すなら、何年もつ?
運用した投資信託を毎月5万円ずつ取り崩した際に、何ヶ月間生活費の足しにできるか、を計算します(取り崩さない分は、継続して運用する)。今回は、取り崩し額が5万円を下回る直前のポイントを探しました。
- 平均利回り6%→平均1,367万円:約50年以上
- 平均利回り4%→平均1,095万円:約33年
- 平均利回り2%→平均884万円:約17年
1,367万円の資産を年平均利回り6%で運用できると、1年間で約82万円増えることになります。毎月均等に5万円ずつ解約しても、お金が増えるスピードが速いため、計算上はお金が減らなくなります。
しかし、実際には年「平均」利回りなのであって、年利6%ではないので、実際の利用できる期間はもっと短くなるはずです。例えば、金融危機にさらされると、評価額が1年で半額になる可能性もありますから。
プラン2:20年間均等に取り崩すなら、毎月いくら?
運用で得た資産を65歳から85歳まで均等に取り崩すなら、毎月いくらになるかを求めたものです。
- 平均利回り6%→平均1,367万円:1,189,290円/年(1ヶ月あたり99,108円)
- 平均利回り4%→平均1,095万円:810,300円/年(1ヶ月あたり67,525円)
- 平均利回り2%→平均884万円:539,240円/年(1ヶ月あたり44,937円)
まとめるとこう
利回り2 | 利回り4 | 利回り6 | |
---|---|---|---|
20年後の評価額 (投資元本 + 利益) | 884万円 | 1,095万円 | 1,367万円 |
毎月5万円の解約 | 約17年 | 約33年 | 約50年以上 |
20年間の継続解約 | 44,937円/月 | 67,525円/月 | 99,108円/月 |
この結果をどう考える??
公的年金(統計ベース)とあわせると、老後の生活費は23~29万円程度に
毎月1万円のケース同様、プラン2の85歳ごろまでの20年間持たせるイメージで定額売却していくのが良いと思います。このプランでは、毎月1万円を20年間積立運用すると、老後20年間の生活が44,937円~99,108円ほど豊かになる計算です。
仮に統計の年金額とあわせると、1か月の収入は以下のようになります。
- 公的年金収入:約19万円
- 投資信託の売却:44,937円~99,108円
この計算ならば、現在の統計で不足する金額(約6万円)をつみたてNISAの運用で賄える可能性があります。特に利回りの高い商品を選択し、平均以上の成績になった場合には、老後の生活はかなり豊かになります。それこそ、旅行とかいっても差し支えない感じです。
注意点:年金はあくまで統計の結果だよ
他の記事でも繰り返すように、本記事での年金収入はあくまで統計の結果に基づきますので、実際にあなたがいくら貰える見込みなのかは、必ず確認するようにしてください。
- 年金事務所に相談しにいってみる
- ねんきん定期便(誕生日月発行)を使って、見込み額をウェブから試算する
- ウェブ上の簡易計算機を使う
つみたてNISAの利益で毎月9万円もらえたとしても、年金収入が5万円しかなければ、人生設計としては失敗と言えると思います。「年金がいくらもらえそうか」は、あなたもきっちり把握しておくべきなのです。
さあ、つみたてNISAをはじめよう
というわけで、つみたてNISAを始めませんか?筆者はSBI証券でつみたてNISAをやっていますが、2019年現在ではポイント還元の多い楽天証券のほうが人気です。
ポイント還元の多さは、結果的に投資信託の運用利回りと高めるのと同じ効果を持ちます(ポイントの分だけお得なのですから)。加えて、楽天証券ではポイントを使って投資信託を買えるため、ポイントをさらに増やすことで、もっともっと利益を追求できるのです。
近くの銀行やゆうちょで始めるのも良いと思いますので、ぜひ気軽に始めてみてください。
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まとめ
- つみたてNISAを使って、毎月3万円の積立投資を行うと、20年後に約884~1,367万円程度の運用額になる可能性がある
- 仮に、毎月5万円ずつ取り崩すと約17~50年以上利用できる。もし20年間継続して取り崩すことを考えると、毎月4.5万円~9.9万円を利用できる
- 高利回り商品はリスクも高いので、実際にはこの試算よりも控えめに見積もったほうが良い
まとめると、つみたてNISAを毎月3万円ずつ利用することで、老後の生活は毎月4.5万円~9.9万円ほど豊かになります。
毎月の積立額3万円はちょっときついかもしれませんが、もし可能であれば試してみてはいかがでしょうか。つみたてNISAなら、途中で金額的に苦しくなっても減額できますよ!
毎月1万円版。
毎月2万円版。
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