つみたてNISAの制度では、
- 40万円
- 800万円
という、2つのキーになる数字があります。これは非課税の額で、それぞれ年額・20年間の総額です。
これはあくまで制度上の上限となる金額で、私たちがつみたてNISAを利用するために用意しなければいけないお金、ではありません。今、40万円のお金を持っていなくとも、つみたてNISAを利用することはできるんです。
本記事では、つみたてNISAの非課税枠の金額について改めて解説すると同時に、どうすれば満額使えるようになるか、も一緒に考えてみます。
繰り返すように、満額利用する必要はないんですよ!
[スポンサーリンク]
おさらい:つみたてNISAの非課税枠
年間40万円・最大800万円まで
つみたてNISAの非課税枠は
- 毎年40万円
- 20年間で800万円(2018年から始めた場合)
です。
2018年時点の制度では、2019年以降に始めると、1年遅れるごとに、非課税枠は40万円縮小します(例えば2019年開始ならば、最大760万円まで)。
満額使う必要は無い。投資額は家計に差し支えない範囲で
この条件を示すと、
- 年間40万円も投資しないといけないの?
- 800万円なんて大金もっていないから、つみたてNISAなんて無理
って誤解されることがあります。
しかし、実際にはつみたてNISAの最低投資額は100円(SBI証券や楽天証券など、ネット証券の場合)なので、年間40万円使う必要もありませんし、800万円用意してから投資を始める必要もありません。
例えば、以下の記事では月額1,000円からの運用を紹介しています。さすがに期待される利益は少ないですが、やらないよりはマシです。
ちなみに筆者の場合
ちなみに筆者の場合は、月額2万円をベースにしました。この金額は、年間24万円にしかなりませんので、つみたてNISAを満額使うことはできません。この記事書いてる時点の予定では、おそらく約30万円積み立てて2018年は終わると思います。
別に無理して満額積み立てる必要は無いので、できる範囲で運用すればいいんです。
つみたてNISAで満額積み立てるために
生活費に使う前に、積み立てを優先する
投資の代金を生活費を使った後に捻出しようとすると、難しいと思います。生活費の支出は収入に近づくまでに膨張しやすいからです(「パーキンソンの法則」という名前がついています)。
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する
この問題を解決するためには、収入を使うまえに、投資信託の積み立て代金を捻出することです。
かつて、日本の大富豪とも呼ばれた「本多静六」氏は、「収入の4分の1を貯金する」という倹約を行い、後の投資の原資となるお金を作り出しました。手元に入ってきた収入の一部を取っておくのは、古代バビロンの時代からの蓄財の方法です。
今回は、手元に入ってきたお金の一部をつみたてNISAにまわそう、という話。つみたてNISAは預貯金とは異なるようですが、まるで預貯金に貯めるように運用することで満額利用を目指そう、ということですね。
ちなみに筆者の場合は、入金後約1週間後につみたてNISAの積み立てを設定しており、毎月の支払いの一部としてほぼ強制的に積み立てています。
支出を減らす
結局のところ、財産を残すための方法は、
- 収入を増やすか
- 支出を減らすか
のどちらか(もしくは両方)しかありません。収入を増やすのは難しくとも、支出を減らすことであれば、おそらく多くの方が考えると思います。
もし、収入を増やすか支出を減らすかで悩んだら、個人的にはこの考え方を提案したいです。
例えば、100万円を1年間で貯めるならば、1ヶ月あたり8.3万円の貯金が必要です。仮に、ボーナスを夏冬各1ヶ月分として、12ヶ月 + 2ヶ月で割り算すると1ヶ月あたり7.1万円になります。
この毎月の貯金目標額(今回は7.1万円)が1ヶ月の収入の25%~30%(この基準は大富豪「本多静六」氏の4分の1貯金法に基づく)を超える割合ならば収入を増やし、25%~30%以下なら支出を減らします。
例えば、毎月20万円手取りで貰う人にとっては、この7.1万円は36%に当たります。このケースでは収入を増やしたほうが良いという考え方です。逆に、毎月50万円貰うならば、この7.1万円は14%です。このケースでは、収入を増やすよりも、支出を減らしたほうがお金は貯まりやすいと思います。
まあ、筆者が考えた判定方法みたいなものですが、1つの判断方法として。
筆者個人は自営業ってこともあって、支出を減らすよりも収入を増やしたい派です。あまり「節約」「節約」って頑張ると、お金の本質を見誤るような気がするので、そこまで極端な節約には励まないことにしています。
収入を増やす
収入を増やそうとするなら、例えば副業(複業)や転職、共稼ぎなどが視野に入りますね。もし、あなたのお勤めの会社が副業OKなら、投資ブログでも始めて、アドセンス(広告)収入の獲得を目指せば良いと思います。
収入も増えるし、ブログの運営を通じて、一緒に投資にはげむ仲間ができる可能性もあるからです。
[スポンサーリンク]
まとめ
- つみたてNISAの制度上の条件は年間40万円・20年間で800万円の非課税枠。ただし。これは満額使う必要はない(実際、筆者は満額使ってない)
- 制度上の最低積立額は100円から。1,000円や3,000円といったキリの良い数字で始めていい
- 満額積み立てを目指すためには、生活費を使う前に支払う支出の1つとして、つみたてNISAの積み立て代金も設定しておこう
つみたてNISAのこの40万円という金額には、特にこれから投資を始める人にとっては多すぎる、という意見も出るほど。ネットでは40万円満額積み立てる人が多いようにも見えますが、別に彼らに合わせる必要はないんです。
40万円も800万円も、あくまで制度上の上限額で、そのお金を事前に用意したりする必要はありません。あなたの取り組みやすい金額から、積み立てを始めてみましょう。
たとえいくらであっても、まったくやらないよりはマシですよ!
コメント