結論から述べると、非課税枠を使い切る必要はありません。例えば、40万円中の10万円を使い切れなかったとしてもまったく問題ないのです(ちなみにこの額は去年筆者が使い切れなかった枠)。
多くの個人は、非課税枠を使い切っていません。まずは少額でもいいので、投資の経験を積み、長く続けることを目指しましょう!
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非課税枠を使い切る必要はない
つみたてNISAの非課税枠を無理に使い切る必要はありません。ご自身の無理のない範囲で利用すればいいと思います。
実際、筆者の2018年の利用額はおよそ30万円でした。今のペースだと2019年も満額利用できるかは怪しいですが、正直使い切れなくてもいいです。
非課税枠を使い切らないとどうなる?
どうにもなりません。単に翌年になれば次の新しい非課税枠がセットされるだけです。
1つだけデメリットとして、使い切れなかった非課税枠を翌年以降に使うことはできません。その年の非課税枠を利用できるのはその年だけです。
- 2018年の非課税枠は2018年中に
- 2019年の非課税枠は2019年中に
- ・・・
- 2037年の非課税枠は2037年中に
こう書かれると、非課税枠が残ったままで終えるのはなんとなく勿体ない気もしますが、まぁそれは仕方ないですね。無理に家計が苦しい思いまでして投資にお金を回すのはちょっとどうかと思いますので。
みんな枠を使い切っているの?
みんな非課税枠を使い切ってません
おそらく、つみたてNISAの大半の利用者は非課税枠を使い切っていません。以下は金融庁が定期的にまとめているつみたてNISAやiDeCoの利用状況を示すもので、平成31年1月時点(2019年1月)の状況です。
出典:金融庁
利用者あたりの残高を見ると、つみたてNISAの残高は平均9万円で、非課税枠の40万円に遠く及びません。この中には、おそらく少数の満額利用者と大多数の少額利用者がいるはずなので、ざっくりと7~8割ぐらいの利用者は年間5万円ぐらいしか使ってないのでは?と思います。
なので、安心してください。みんな非課税枠を使い切っていません。
筆者も使い切れませんでした
これは筆者のつみたてNISAの利用状況ですが、ご覧の通り2018年は253,333円しか枠を使えませんでした。たぶん2019年も無理かな。
投資する金額よりも、長く続けることを
例えば無理に40万円を使い切ったけども、その直後に大きな株価下落を経験してやめたくなった・・・のでは、正直後悔しか残りませんよね。
実際、株価が下落した2018年末はつみたてNISAをやめたい人と思った方が少なからずいらっしゃったようです。統計上では、「たった」9万円しか投資していないにも関わらず。
投資額を少額で抑えて運用すると、長く時間をかけて経験を積めるメリットがあります。少しずつ投資になれていくことで、20年間積み立てし続けることが大切だと筆者は思います。
これから頑張って非課税枠を使い切るには?
ボーナス積み立ての利用も検討してみてください。
「何に投資するか」ですが、基本的には、これまで積み立ててきた投資信託に、そのままボーナス積み立てすれば良いと思います。しかし、例えば将来の相場を元に投資する商品を変えるならば、
- これからもっと儲かると思うなら、先進国株式や米国株式に投資するもの
- これから相場が不調になると思うなら、債券比率の多いバランスファンドなど
などが候補になります。
まあ、相場の予想なんて当たらないものなので、既に積み立てている商品があるならば、それに投資して枠を使い切るのが良いと思います。
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まとめ
- つみたてNISAの非課税枠を使い切る必要は無い。非課税枠を遡って使うことはできないが、それ以外のデメリットはない
- 統計上、多くの個人は非課税枠を使い切っていない。平均の投資額はわずか年9万円
- 非課税枠を使い切るよりも、長く続けることを目指そう。焦る必要は無い
まずは1,000円とか3,000円の積み立てでも良いと思いますよ!
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