信託報酬の情報を探していますか?信託報酬は投資信託の運用コストの1つで、私たちが投資信託を運用しようとすると必ず支払うものです。
一般的に、「信託報酬は低いものを選ぶべき」とされています。これは信託報酬が将来確実に発生するコストなので、信託報酬を抑えることで、将来の運用成績が良くなることを期待できるからです。
しかし、注意点もあります。
信託報酬が低い投資信託のうち、いくつかは未だ純資産が数億円かそれ以下と規模が小さく、早期償還(つみたてNISAが終わる前に運用を止めてしまう)リスクを抱えています。投資信託を選ぶ際には、信託報酬と同時に純資産も見ておき、せいぜい10億円かそれ以上の資産があるものを選ぶようになさってください。
なお、選択時の目安は0.33%です。これは2019年11月現在で主なつみたてNISA対象投信の信託報酬中央値です。
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信託報酬とは
信託報酬とは投資信託の運用時に必ず発生する「コスト」のことです。例えば、上記の画像では信託報酬は0.215%で、金額に換算すると1万口あたり約29円であることがわかります。
信託報酬は不確実な将来の運用成績を確実にコントロールする要因なので、なるべく低いものを選んだほうが無難です。
eMAXIS slimシリーズや購入・換金手数料なしなどが人気である理由の1つは、低い信託報酬です。
信託報酬はいつ・いくら引かれているの?
信託報酬は毎日の運用成績からこっそり差し引かれています。言い換えれば、毎日の基準価額が信託報酬差し引き後の成績なのです。
また、信託報酬でどのくらい引かれているかは、1万口あたりの基準価額に信託報酬率を掛け算することで計算できます。先ほどの例では1年間で約29円でした。投資信託の基準価額は毎日変動しますので、この「29円」という数字は1年間の基準価額を平均して算出した概算値です。
つみたてNISAで投資信託を選ぶ際の信託報酬の目安は?
目安はおよそ0.33%以下
以下はつみたてNISA対象投信の信託報酬の分布を示したヒストグラムです。中央値は約0.33%で低コスト投信の多くは信託報酬0.15~0.25%の間に含まれます。これから投資信託を選ぶなら、この中央値(0.33%)よりも低いものを選んでおけば無難です。
SBI証券のデータを元に筆者作成
注意点:純資産の少ないものは選ばない
信託報酬が低くとも、純資産が少ないもの(およそ10億円を下回るもの)は、つみたてNISAの非課税期間が終わる前に運用を終えてしまうリスク(早期償還リスク)があります。信託報酬だけに気を取られず、純資産もみておいたほうが無難です。
選択に迷ったら人気シリーズを選んでおこう
「eMAXIS slim」シリーズを選んでおけば無難です。ただし、この商品はほぼネット証券限定なので、銀行で選ぶ際には「つみたてんとう」シリーズなども候補にして良いと思います。
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まとめ
- 信託報酬は投資信託の運用時に発生するコストのこと
- 信託報酬は低いものを選ぼう。ただし、純資産が少ない商品も混じっているので、そちらも併せてみておきたい
- 選択時の目安は約0.33%以下。この数値より信託報酬が低いものを選ぶと、上位50%の投資信託を選択できる
無理なく運用をつづけましょう!
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