いまや、おそらく日本で一番有名かもしれない投資信託がレオスキャピタルワークスの「ひふみ」です。
「ひふみ」には、
- ひふみプラス:銀行や証券会社などを通じて購入できるもの
- ひふみ投信:レオスキャピタルワークス直販
- ひふみ年金:iDeCo専用
の3種類が販売されており、今回はSBI証券などの主要証券会社でも購入できる「ひふみプラス」を前提に、話を進めたいと思います。
ご存知の通り、「ひふみプラス」はつみたてNISAの対応商品の1つです。
今回は「つみたてNISAでひふみプラスを買うかどうか。購入する際に注意すべき点はあるか」を紹介します。
まぁ、筆者の考えなので、みんな同じ事を思っているかはわかりませんw
[スポンサーリンク]
「ひふみプラス」の購入で気になるところ
最初に悪い話を出します。
筆者個人はつみたてNISAで「ひふみプラス」は買わない予定です。
それは以下の点を気にしているからです。
今後20年間、よい成績を出し続けられるの?
「ひふみプラス」はアクティブファンドです。
アクティブファンドは、ベンチマークとする指数(例えばTOPIX)などを上回る成績を出せてこそ、価値があります。
実際、「ひふみ」が多くの方に支持されているのは、TOPIXやMSCIコクサイインデックスのような指数を上回る成績を出してきたから、です。
過去の成績としてとても素晴らしいと思います。
今後20年間でさまざまなリスクが考えられる
しかし、「つみたてNISA」はこれから最長で20年間も続く制度です。
20年間も現在の成績を出し続けることができるでしょうか。
- 例えば、運用担当者が変わり、今の成績が悪くなったら?
- 日本全体の株価が下落して、運用が困難な状況に陥ってしまったら?
このあたりは市場の平均的な成績を追及するインデックスファンドとは異なるところです。
市場平均に負けるアクティブファンドは多い
参考までに、東証マネ部の記事によると、
日本のアクティブファンドについて、長期投資の観点から過去10年で見てみると、インデックスに勝てなかったファンド(投資先別)の割合は以下となった。
「日本の大型株ファンド」 63.0%
「日本の中小型株ファンド」 65.2%
「米国株式ファンド」 87.5%
「グローバル株式ファンド」 92.0%
「新興国株式ファンド」 90.3%日本のアクティブファンドでは、主に日本株に投資をするファンドの60%超がインデックスに勝てず、外国株に投資するファンドはほとんどが勝てていないという結果に。
「アクティブファンドがインデックスに勝てない」根拠とは? | 東証マネ部
という結果が紹介されています。
※2018年2月時点での「ひふみプラス」は国内小型株に投資を行うファンドに分類されています。
海外に進出しようとしている「ひふみ」は・・・
あなたもご存知だと思いますが、2018年2月時点で「ひふみ」は海外株式にも投資を始めています。
例えば、2018年1月現在の組み入れ銘柄は以下の通りです。
1位と2位はアメリカの銘柄なんですよね。
そのため、日本の株式市場の影響は和らぐ代わりに、今まで以上に難しい戦いを始めているとも言うことができます。
上述のとおり、外国株に投資するファンドの大半は、インデックスを下回る成績しか残せていないのですから。
それでも「ひふみプラス」に投資したいあなたへ
それでも「ひふみ」に投資したいあなたに、好材料(?)も提供します。
丁寧なセミナーやイベントに参加してみよう
「ひふみ投信」や「ひふみプラス」が評価されている背景には、
- TOPIXを上回る高い成績
- セミナーなど、個人投資家との豊富な接点
があります。
今、ひふみに投資されている方は、「よくわからないけど有名だから買う」という方もいらっしゃると思いますが、一方で運営方針に共感したから投資している、といった方もたくさんいらっしゃるはずです(実際、筆者の知人はそう)。
なので、もっと詳しい話を聞きたいならば、
- イベントやセミナーに参加してみる
- 動画での報告会をウェブで見てみる
などして、ひふみと接点を増やす手もあるのです。
こう言っちゃうのもあれですが、20年後に多少市場平均の成績を下回ったところで、「ひふみに投資したことで社会に貢献した」みたいな満足感があれば、最終的に納得する方は多いと思います笑
「夢を買う」とか、そんな感じですよね。
もちろん、20年後も現在のような成績を出し続けているのがもっとも理想的な結果ですね!
「ひふみプラス」はどこで買える?
SBI証券や楽天証券などのネット証券、または「つみたてNISA」を提供する地方銀行など、様々な金融機関で購入できます。
SBI証券か楽天証券を利用すると、独自のポイントサービスがあるため、ちょっぴりお得です。
[スポンサーリンク]
まとめ
- 「ひふみプラス」はアクティブファンド。アクティブファンドは長期的に市場の平均的な成績を超え続けるかが力の見せ所になる
- ただし、現実的には、市場平均を超え続けるアクティブファンドは少なく、特に海外に投資するファンドは悪い成績になりやすい
- それでも「ひふみ」に投資したいなら、セミナーなどに参加してみよう。おそらく、個人投資家がもっとも接触しやすい投資信託の1つ
ちなみに、海外に投資するアクティブファンドが市場平均に勝てない理由は、やはり獲得できる情報に限界があるせいなのでは?と筆者は感じます。
「ひふみ」は会社訪問をし、「この会社は良い・悪い」みたいな地道な調査活動も有名ですから、外国企業に対してもそのような調査を行って、投資先を絞るのかもしれませんね。
コメント