2018年から始まった「つみたてNISA」を、あなたはもう利用していますか?
ところで「NISA」と一言で言っても、「つみたてNISA」と「一般NISA(ただのNISA)」と主に2つのサービスがあります(その他、子供向けにジュニアNISAも)。
このあたり、名前が似通っていて、サービスの違いなどがイマイチ良く分かりにくいですよね。
そこで以下では、「つみたてNISAと一般NISA(ただのNISA)。どちらを利用する?」と題して、両サービスの違いを紹介します。
以下では、
- 一般NISA(ただのNISA):2013年から始まったNISAのこと
- つみたてNISA:2018年から始まった投資信託の積み立て専門のNISAのこと
と表記します。
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実はちょっぴり後悔している筆者
筆者は「つみたてNISA」が始まる前から先行予約を行い、さっそく1月から積み立てを開始しております。
「インデックスファンドをがんがん積み立てるぜ!!」と意気込んで始めたはいいものの、最近はちょっと後悔気味ですw
「つみたてNISA」にして後悔した理由
一般NISA(ただのNISA)の特典を魅力的に感じるようになってしまったためです。
ご存知の通り、
- 一般NISA(ただのNISA)
- つみたてNISA
はどちらか一方を選ぶことになっています。
両方を選択することはできません。
「つみたてNISA」は投資信託の積み立てに特化していますので、
- 配当金を非課税で受け取るイベントはありません
- 「NISAなら買付手数料無料」というキャンペーンの対象にもなりません
と、一般NISA(ただのNISA)のメリットを捨てることになります。
「投資信託の積み立てならiDeCo(個人型確定拠出年金)でもできるよね」と最近思い始め、「あれ?別にNISAでもよかったんじゃない?」という話に至りました。
そもそも、NISAの手数料無料を使って海外ETFとか買ってたので、それを失ったのはちょっとでかいです・・・(今、円高ですし)
つみたてNISAか?一般NISA(ただのNISA)か?
このどちらを選ぶかは、あなたが投資に何を求めるかで決まります。
つみたてNISAが向いているケース
例えば、
- 今からお金を積み立てて老後や将来に備えたいです
- まだまだ若いですし、あと20年間現役でバリバリ働けます
- 会社員なので安定的な収入を確保しています
こういったケースでは、一般NISA(ただのNISA)よりも「つみたてNISA」のほうが向いていると筆者は考えます。
「つみたてNISA」は、将来まとめて利益を受け取ることに最適化された制度ですから、可能な限り、20年間運用し続けるのが理想です。
一方、1年間や2年間投資を行って、そこで利益確定も終わらせてしまうと、「つみたてNISA」のメリットはほとんど享受できません。
そういった特徴から、長期間、安定的に収入が期待でき、積み立てを継続できる投資家ほど、「つみたてNISA」に向いています。
一般NISA(ただのNISA)が向いているケース
例えば、
- 配当金や分配金を1円でも多く受け取りたいです
- もう引退が間近です。5年後ぐらいから年金生活に入ります
- 自営業やフリーランスなので収入が不安定です
- 株式や海外ETFなど、様々な金融商品を購入したいです
- 小型株などで一発当てたいです
こういったケースでは、「つみたてNISA」よりも一般NISA(ただのNISA)のほうが向いていると筆者は考えます。
そもそも「つみたてNISA」で選択できる投資信託は、いずれも分配金を出すような商品ではありません。
「分配金や配当金を生活の足しに」と考える投資家にとっては「つみたてNISA」よりも一般NISA(ただのNISA)のほうが向いています。
特にあなたの年齢が高齢になるほど、「一般NISAのほうが良い」と感じるかもしれません。
「一発あてたい」人は一般NISA
これは博打的な話です。
あまり表に出ない話ですが、一般NISAの最大のメリットは、小型株や仕手株のような突然急騰する銘柄を買ったときに、得られる利益を全額非課税にできることだと思います。
例えば、ちょっと古い話で恐縮ですが、2014年に株式分割を行った日本通信(証券コード:9424)は、分割後に1株200円から1,200円程度まで高騰しました。
ネットでは分割前から株式をがっちりホールドし、いわゆる「億り人」になった方もいらっしゃったように記憶しています。
さて、仮に同社の株式を20万円相当保有していれば、評価額は6倍の120万円程度まで膨れ上がります。
これを一般NISAで保有していると、120万円時点で売却したとしても、そこには税金が1円も発生しません。
このような爆発的に急騰する銘柄を一般NISAで仕込んでおけば、「つみたてNISA」で20年間運用して得られる利益以上のリターンになるかもしれません。
これもまたNISAの使い方の1つになると思います。
必ずどちらかを選ぼう
上述のとおり、
- 一般NISA(ただのNISA)
- つみたてNISA
はどちらか一方を選ぶことになっています。
あなたの投資に対する期待や、サービスの違いに応じて、必ずどちらかを選びましょう。
一般NISAとつみたてNISAを切り替えたい場合には
つみたてNISAと一般NISA(ただのNISA)は相互に切り替えることができます。
ただし、その年に、NISA預り(つみたてNISA預り)で何か商品を買ってしまうと、来年まで切り替えは不可能になります。
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一般NISAとつみたてNISAを併用する裏技
これは家族がいらっしゃる方だけが利用できる裏技。
そう、家族で証券口座を開設し、
- あなた:つみたてNISA
- 配偶者やあなたのご両親など:一般NISA(ただのNISA)
と選択するのです。
あとはお互いの口座でそれぞれ対応商品を購入していくと、
- 将来への備える
- 分配金や配当金を非課税で受け取る
の2つを達成できますね。
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まとめ
- つみたてNISAと一般NISA(ただのNISA)はどちらか一方のみ選択可能。あなたのライフスタイルなどに合わせて選択しよう
- 家族がいる場合には、家族で証券口座を開設しよう。そうすれば、つみたてNISAと一般NISA(ただのNISA)の両方をそれぞれの名義で利用することができる
- つみたてNISAと一般NISA(ただのNISA)は相互に切り替え可能。ただし、その年に何か商品を買ってしまうと、来年まで切り替えは不可能になる
というわけで、筆者はちょっと後悔しつつも「つみたてNISA」を使っていこうと思います。
あなたはどちらを選びますか?
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