例えば、将来、特に老後のお金のことを心配したときに、あなたならどのような対策をとりますか?
- 副業?
- 投資?
- 転職?
- 節約?
いろいろ案はあるでしょうが、ここでは30代から始める投資に適している「つみたてNISA」を利用して、老後資金をどの程度用意できそうか、を試算にて紹介します。
数ある投資の中でつみたてNISAが適している理由は、
- 毎月少額で積み立てできる
- 長期間運用できる
- 同年代の利用者が多い
など、いろいろ条件が揃っているんです。
以下では、35歳から65歳までの30年間積み立てを行ったときに、将来の資産はいくらになりそうかを計算にて紹介。加えて、30代がつみたてNISAを始めたときの「仲間の探し方」などもあわせて紹介します。
30歳から始めた計算も行なったので、以下も併せてどうぞ。
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35歳から始めると仮定しよう
65歳引退の場合、最大30年間積み立てできる
ここでの計算は35歳から始めると仮定します。この場合、仮に65歳で引退するとしたら、30年間の時間を老後資金の準備に利用できます。
- つみたてNISAの運用期間「20年」:35歳から55歳
- つみたてNISA以後「10年」:55歳から65歳(※)
※65歳引退の場合
収入面で辛いときは途中で積立休止→再開してもOK!
つみたてNISAは毎年満額積み立てる必要はないので、収入的に辛いときは途中で積み立てをとめ、後日再開することもできます。以下での計算は30年間利用するものとして試算しますが、「一度始めたら二度とやめられない」とは誤解なさらないようになさってください。
つみたてNISAは、収入的に辛くなったら、積み立てをやめてもOKです。
老後資金はいくらになるか。試算してみた
つみたてNISA期間(35歳→55歳)
この20年間での試算は以下の記事より引用します。
利回りについては、ざっくりと以下のような感じです。ただ、投資信託は定期預金と異なりますので、毎年2~6%ずつきっちり増えるのではなく、ある年は+10%、またある年は-5%などと利回りが異なり、20年程度で平均化すると毎年2~6%になる、という考え方をします。つまり、1年運用して大きく儲かる年と、全然儲からない年、そしてマイナスリターンになる年がある、という話です。
- 平均利回り6%を期待できる商品:株式100%で運用する商品
- 平均利回り4%を期待できる商品:バランスファンド
- 平均利回り2%を期待できる商品:特に債券比率の高いバランスファンド
※厳密には商品次第でもっと異なります
毎月1万円積み立てた場合(総積立額は240万円)
- 年利2%:295万円
- 年利4%:365万円
- 年利6%:456万円
毎月2万円積み立てた場合(総積立額は480万円)
- 年利2%:589万円
- 年利4%:730万円
- 年利6%:911万円
毎月3万円積み立てた場合(総積立額は720万円)
- 年利2%:884万円
- 年利4%:1,095万円
- 年利6%:1,367万円
現在の統計によれば、高齢者夫妻が老後に不足するお金は約1,500万円とされています。毎月3万円を20年間積み立てると、おおよそ1,000万円近くの資産になる可能性があるため、もうちょっと頑張れば1,500万円を上回ります。
一方、毎月1万円の積み立てだけだとちょっと厳しいですね。貯金や保険商品など、他の金融資産も持つようにしたいところです。
つみたてNISA期間 + 10年(35歳→65歳)
つみたてNISAの20年目の期限を迎えると、つみたてNISA口座で買った投資信託は課税口座(特定口座)に移されます(20年目で売る必要はありません)。20年目までの運用で得た利益には税金がかかりませんが、21年目以降(つみたてNISAの期限が切れて、課税口座に移された以降)の運用で利益を得た場合には、後日納税が必要です。
以下では、上記のリターンを得た以降に、さらに10年運用した場合の見込み額を算出しました。計算は投信アシストを使っています。
毎月1万円積み立てた場合(総積立額は360万円)
- 年利2%:295万円→492万円(課税額は約16万円)
- 年利4%:365万円→687万円(課税額は約41万円)
- 年利6%:456万円→980万円(課税額は約82万円)
※課税額は利益の20.315%(2018年現在の税制)で算出
毎月2万円積み立てた場合(総積立額は720万円)
- 年利2%:589万円→984万円(課税額は約31万円)
- 年利4%:730万円→1,375万円(課税額は約82万円)
- 年利6%:911万円→1,958万円(課税額は約164万円)
毎月3万円積み立てた場合(総積立額は1,080万円)
- 年利2%:884万円→1,476万円(課税額は約47万円)
- 年利4%:1,095万円→2,062万円(課税額は約123万円)
- 年利6%:1,367万円→2,938万円(課税額は約246万円)
毎月3万円を積み立てていると、利回りの低いローリスクローリターンな商品に投資していても、30年後には1,500万円近いお金になります。課税されるのはちょっと痛いところですが、20年つみたてNISAを利用した後に、さらに10年積み立てを継続する「凄さ」は、金額の概算から伝わると思います。毎月3万円で年利6%のケースなど、21年目から30年目までの10年間で投資額が2倍に増えてますからね。
30代はつみたてNISAを始めるのにちょうど良い
タイミングや収入面も含めて条件が揃っている
以上の試算から考えても、30代はつみたてNISAを始めるのにちょうど良いタイミングです。
- つみたてNISAの最大運用年数「20年」をフルで使える
- 20年使い切ったあとにさらに引退時期まで時間が約10年もある
- 働いているので、給与収入からの積み立てに向いている
- つみたてNISAの利用者には30代も多い
「つみたてNISA」の話ができる仲間を探しやすい
「身近で投資の話を出来る人がいない」というのは、(相談相手や情報交換の点で)よくある悩み。ですが、つみたてNISAに限っては利用者の4人に1人が30代なので、つみたてNISA利用者を探せば、あなたに近い状況の人に会える可能性があるんです。
#つみたてNISA の平成30年6月末時点の年代別口座開設数の比率を円グラフにしました。投資家全体の年齢層は60代や70代が圧倒的なんですが、つみたてNISAに限っては30代と40代で約50%を占めていますhttps://t.co/ziCGFOShqY pic.twitter.com/leNvox55Xc
— みらい@たわら最適化バランス太郎 (@instockexnet) 2018年10月12日
身近で相談できなければ、ツイッターやインスタグラムなどのSNSで仲間を見つけてみてください。ハッシュタグ「#つみたてNISA」をつけている人を当たれば、将来のあなたの話相手が見つかるかもしれません。
あなた一人での投資は孤独な戦いになるかもしれませんが、ネットに仲間がいれば話は別です。もし、「投資の話したいな」と思ったら、SNSの利用も検討してみてください。
ちなみに筆者(@instockexnet)も30代でつみたてNISAやってる人の一人ですよ!
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まとめ
- 30代はつみたてNISAを始めるためにちょうどよい年代。仮に35歳から積み立てを始めても、65歳までに30年間の期間を利用できる
- 30年間をフル活用することで、現在の高齢者夫婦が老後に不足している金額以上の資産を作れる可能性。特につみたてNISA期限切れ以降の10年間でお金は大きく増やせる可能性
- つみたてNISAの利用者のうち、4人に1人は30代。相談相手や投資の仲間を見つけやすい。身近で話するのが難しいなら、ツイッターやインスタグラムなどのSNSを利用しよう
つみたてNISA以外にもいろんな投資がありますが、その中でつみたてNISAは少額で始めやすく、途中で止めやすい(停止する際の制限がない)投資でもあります。あなたが老後資産のことを考えているなら、つみたてNISAを始めてみてはいかがでしょうか。
筆者はツイッターをよくやってるので、質問などあればそちらから声をかけてもらってもOKですよ!
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