つみたてNISAをやるかどうかは、結局はお金の問題です。例えば、
- インフレ
- 経済格差
- 老後の生活費
といった事柄に備えるなら、つみたてNISAは1つの手段になります。別につみたてNISAでなくても良いのですが、つみたてNISAなら少額で投資できるなど、初心者でも始めやすくデザインされている、というだけなのです。
やらなくても良いのですが、やったほうが備える手段が1つ増やせるのです。
つみたてNISAは途中でやめることもできますし、毎月最低100円から始めることもできます。とりあえず試してみて、ダメだったらやめればよいし、良いなと思ったら増額すると良いと思います。
その際にオススメの金融機関は以下の記事をご覧ください。
[スポンサーリンク]
結局はお金の問題である
結論からのべると、つみたてNISAをやるかどうかはお金の問題です。意識高い人は「投資は大人のたしなみ」とか「投資していて当たり前」みたいな雰囲気をかもし出しますが、別にイヤならやらなくても良いと思います。事実、なんだかんだで日本はまだまだ預金文化ですし。
働いて貯めたお金で老後の生活を賄えるなら、つみたてNISAはやらなくても良いと思います。
「インフレ」に備えるならやるべき
インフレに備えるなら、つみたてNISAをやるべきです。
投資を始めるべき理由の1つにインフレの問題が挙げられます。インフレとは物価が上がりお金の価値が下がることで、物価が上がるために、より多くのお金が生活に必要になります。
2019年現在、日本単独でみればインフレは生じていませんが、世界レベルで見れば緩やかなインフレが生じています。日本では金融緩和のために大量に市場にお金を供給したため、将来インフレが生じる可能性はゼロではありません。
もし、インフレにもデフレにも備えるなら、現金と投資信託を保有すれば、どちらにも備えることができます。インフレが来るかどうかではなく、インフレが来てもこなくても万全な体勢がベストだと思いませんか?
経済格差に備えるならやるべき
経済格差に備えるなら、つみたてNISAをやるべきです。
経済格差が開くのは、景気がよく株高になったときです。株高になると投資家の保有する資産が一気に増えるのに対し、株式も投資信託も持たない人は資産が増えません。景気が良いと配当金も増えますので、さらに格差が開きます。
労働収入だけで老後の生活費を賄えないならやるべき
将来の生活費に備えたいなら、つみたてNISAをやるべきです。
つみたてNISAやiDeCoは暗黙的に将来の備え(特に老後)のために設定された非課税制度です。言い換えれば、「国が公的年金で老後の生活費を面倒見切れないので、自助努力する人を助ける」目的で作られています。
もちろん、損をして終わるかもしれませんが、そもそもつみたてNISAは途中でやめることもできます。「お金を増やすために試してみる」というのは正しい選択だと思います。
結局は将来のリスクへの備え方の1つである
結局のところ、つみたてNISAを含む投資は、将来あなたが被る「リスク・問題・トラブル」を回避するための1つの方法でしかありません。投資は失敗談ばかりが語られるイメージがありますが、投資をしないことで被る失敗というのもあるわけです。
個人的には、つみたてNISAで儲けるというよりも、「つみたてNISAで将来の問題を回避する」ということも考えてほしいなと思います。つみたてNISAでの儲けはそれほど大きくはありませんが、一方でインフレリスクや経済格差、老後の生活費の問題に備える1つの手段にはなります。
始めるタイミングは気にしなくて良い
今がどんな相場か、将来にならないとわからない
たまにこんなことを言うFPがいますが、これは間違いです。
今、つみたてNISAを始めない方がいいのは、今が上げ相場で高い時期の可能性があるからです。このように株価が高い状況で始めてしまうのは考えものです。
下がり始めた時や、大きく下がった時に、つみたてNISAを検討してもいいと思います。
現在株価が高いかどうかなんて、将来振り返ってみなければ分かりません。しかも、タイミングを見計らって投資できるなら、積み立てる必要などまったくなく、下がったタイミングで全力で購入し、上がったタイミングで全て売却するトレードのほうが絶対に儲かります。
つみたてNISAが積み立てて運用する背景には、「いつが買い時かわからないから、毎月機械的に購入する」という考えに基づきます。「現在の相場がどうだから」というのは気にしなくて良いのです。だって、今が高いかどうかなんてわからないのだから。
待ってると非課税枠がなくなってしまう
加えて、「今はタイミングが悪いから」と待ちの姿勢でいると、いずれ年をまたいでしまいます。年が変わると前年の非課税枠40万円は利用できなくなりますので、その分だけ非課税メリットがなくなってしまいます。
「いつかやろう」の姿勢ではずるずる時間が経ってしまいますから、やはり始めるならタイミングは気にしなくて良いと思うのです。
つみたてNISAを年の途中から始めることは問題ありません。非課税枠を最大限使えるように、気軽に始めてみましょう!
つみたてNISAをやらないほうが良い人
- 60歳を超える高齢者で、老後のための運用を考えている人
- デイトレードがしたい人
- 個別株「だけ」を買いたい人
つみたてNISAは必然的に数十年の長期に渡る運用を行ないますので、高齢者が「数年運用して老後資金にしたい」という需要には合致しません。相続前提の運用なら問題ありませんが、そもそも60歳を超えてから投資に初めて挑戦するような人には、正直如何なる投資も勧められないです。
また、つみたてNISAは1日、2日での機動的な売買ができませんので、デイトレードには利用できません。
つみたてNISAは取引できる商品の制限があります。つみたてNISA対象外の商品で、どうしても購入したい商品がある場合には、つみたてNISAは向いていません。ただし、普通は以下で述べたように平行して利用できますので、資産形成の中核をどこにおくかで決まると思います。特にこだわりが無ければ、つみたてNISAを利用して良いと個人的には思います。
[スポンサーリンク]
まとめ
- つみたてNISAは将来被る可能性があるリスク・問題を回避する手段の1つになる
- つみたてNISAは途中でやめることができる。ので、お試しで始めるのもよい
- 始めるタイミングを気にしすぎる必要はない。いつまでも始められないのは本末転倒なので、関心を持ったなら今すぐ始めてみよう
つみたてNISAは毎月100円から始めることができますから、気になったら始めてみましょう。それでダメだったらやめれば良いし、良いなと思ったら、毎月の積立額を増額すれば良いのです。
期待利益などは以下の記事で紹介しています。
コメント