つみたてNISAを始めたときに、どの程度の利回りを期待できるか興味ありますか?もし、高い利回りなら、あなたが今感じている不安を解消したり、期待を叶えたりするかもしれませんね!
結論から述べると、つみたてNISAの利回りは高くても6~7%/年ぐらいです。
どうでしょう?この利回りはどうですか?
ちなみに、つみたてNISAが始まった過去2年間でもっとも利回りが高かった資産は、おそらく米国株式です。多くの投資家が米国株に投資したがる理由はそこにあります。
以下、詳しく見ていきましょう!
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初心者によくある勘違い:つみたてNISAは毎年同じ利回りで増えるわけではない
まずお話の大前提。
つみたてNISAは毎年、同じ利回りでお金が増えていくとは限りません。ある年は大きく資産が増えて、またある年は少し減って、またある年はあまりお金が増えず、長い目で見るとだいたい6~7%ぐらいになる、という増え方をします。
そのため、「毎年同じ利回りで増えていく」と勘違いすると、どこかでお金が減ったときに精神的にショックを受けるかもしれません。初心者によくある勘違いなので、それは知っておいてほしいです。
年「平均」利回りとしたのは、そのためです。
では、本題。
つみたてNISAの年「平均」利回りは高くても6~7%ぐらい
つみたてNISAの利回りは高くても6~7%程度
つみたてNISAの利回りは、高くても約6~7% / 年になると予想します。上述のとおり、これは平均値なので、毎年6~7%ずつ増えるという意味ではありません。
実は過去の株式市場の長期の利回りは調査されており、将来もおそらく同程度になると予想されます(これは株価が平均回帰する、という特徴を考慮すると)。
書籍「証券市場の真実」によると、過去の日本とアメリカの株式・債券の利回りは以下の通りでした。
★1900~2000年の、過去100年間の平均実質利回り
- 米国株式:6.7%
- 米国債券:1.6%
- 日本株式:4.5%
- 日本債券:-1.6%(※)
※戦後のハイパーインフレの影響
つみたてNISAでは米国を中心に先進国株式を買う商品が多いため、将来の利回りを考える上で、米国株式の過去の利回りは重要です。この記事で「高くても約6~7% / 年」としたのは、この米国株式を基準に考えたためです。
債券を加えると利回りは6~7%程度より下がる
一般に株式よりも債券の利回りが低いため、株式と債券を組み合わせたポートフォリオ(バランスファンド)はより低めの利回りになります。
当サイトでこういう想定を紹介しているのは、そのためです。
- 平均利回り6%を期待できる商品:株式100%で運用する商品
- 平均利回り4%を期待できる商品:バランスファンド
- 平均利回り2%を期待できる商品:特に債券比率の高いバランスファンド
※厳密には商品次第でもっと異なります
過去2年間で利回りが高かったのは?
つみたてNISAが始まってからの2年間でもっとも利回りが高かったのは、おそらく米国株式です。米国株式は2019年に史上最高値更新を繰り返しましたが、他の市場はいまだ2018年1月の高値を超えていないところが多いです。
現在、多くの個人投資家が米国株式を買いたがる背景には、リーマンショック以降の米国株式の成績は他の市場を上回っており、それが今後も続くだろうと予測しているためです。
ちなみに米国株式に投資できる商品にはeMAXIS slim 米国株式(S&P500)やSBIバンガードS&P500インデックスファンド、eMAXIS NYダウインデックスなどがあります。
主な指数の過去20年間の平均利回り(2020年1月時点)
myINDEXのデータを引用し、つみたてNISAで投資できる主な資産の過去20年の平均利回りを紹介します。
資産 | 利回り | つみたてNISAでの具体的な商品 |
---|---|---|
日本株式 (TOPIX) | 1.9% | eMAXIS slim 国内株式(TOPIX) ニッセイTOPIXインデックスファンド |
日本株式 (日経平均) | 1.1% | eMAXIS slim 国内株式(日経平均) ニッセイ日経225インデックスファンド |
全世界株式 | 5.6% | eMAXIS slim 全世界株式(オール・カントリー) たわらノーロード全世界株式 |
先進国株式 | 6.1% | eMAXIS slim 先進国株式インデックス ニッセイ外国株式インデックスファンド |
米国株式 (S&P500) | 6.6% | eMAXIS slim 米国株式(S&P500) SBIバンガードS&P500インデックスファンド |
新興国株式 | 7.7% | eMAXIS slim 新興国株式インデックス ニッセイ新興国株式インデックスファンド |
過去20年でもっとも高い利回りだったのは新興国株式でした。新興国株式とは中国やインド、ブラジル、ロシアのほか東南アジアの国などから構成される資産です。
一般に新興国株式は利回りも高いのですが、価格変動(リスク)も大きいため、表面上の利回りどおりには儲かりにくい特徴を持っています。また、政治体制的に「クセのある国」が多いので、投資するかどうかは判断が別れるところです。
利回りはどの程度を求めるべきか
個人的には3~4%程度を想定するのがちょうど良いと思います。これは、おおよそバランスファンド相当の利回りです。
- 平均利回り6%を期待できる商品:株式100%で運用する商品
- 平均利回り4%を期待できる商品:バランスファンド
- 平均利回り2%を期待できる商品:特に債券比率の高いバランスファンド
※厳密には商品次第でもっと異なります
利回りの高い商品は必然的に価格変動も大きくなります。価格変動が大きくなると、実際に投資家が享受する利回りは下がってしまうため、ただハイリスクハイリターンの商品を選べばよいという単純な話でも無いのです。
また、価格変動の大きな商品を運用して、大きな損失を被ってしまうと、運用をやめたくなるかもしれません。敢えてミドルリスクミドルリターンに抑えるメリットは、「大損しにくく、やめにくい」ことを意識しています。
個人的なつみたてNISAのオススメ商品は以下の3つです。この中では、eMAXIS slim バランス(8資産均等型)がおおよそミドルリスクミドルリターンで、利回り3~4%程度を想定できる商品です。
★筆者オススメのつみたてNISA対象商品
- 大きく儲けたい派:eMAXIS slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 中間:eMAXIS slim バランス(8資産均等型)
- 失敗を避けたい派:ニッセイインデックスバランスファンド(4資産均等型)
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まとめ
- つみたてNISAで期待できる利回りは高くても6~7% / 年。ただし、これは20年や30年の平均値であって、毎年6~7%ずつ増えるわけではない点に注意
- つみたてNISAが始まった2018年からの2年間でもっとも儲かったのは米国株式
- 個人的にはミドルリスクミドルリターンのバランスファンド(8資産均等と呼ばれる商品)をオススメしたい
なお、つみたてNISAの利回りを高める方法は以下の記事をご覧ください。
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