表題が全てです。
「つみたてNISAには株主優待(券)はありません」
しかし、つみたてNISAを利用しながら、平行して株主優待銘柄を購入できます。この場合、優待銘柄を購入するのは特定口座(課税口座)で、配当金を非課税で受け取るなどのメリットはありません。
金銭的な余力は必要ですが、運用を長く続けるための秘訣として、つみたてNISAの積み立てと株主優待投資などの併用はオススメです。
[スポンサーリンク]
つみたてNISAには株主優待が無い理由
企業の株を直接買っているわけではないから
あなたがつみたてNISA口座を通じて購入するのは投資信託の権利(口数)であって、企業の株式ではありません。株主優待は企業の株式を保有する投資家向けのサービス(優待を実施しない企業もある点に注意)ですので、投資信託の購入者は株主優待をもらうことができないのです。
株主優待がほしければ、一般NISAや特定口座を
一般NISAならお得に配当を貰いながら、株主優待も貰える
企業の株式を購入できるNISAは「一般NISA」です。一般NISAで企業の株式を購入すると配当金を非課税で受け取れるほか、優待銘柄なら株主優待も受け取れます。
一人の人物がつみたてNISAと一般NISAを同時に開設することはできません。それぞれにメリット・デメリットがありますので、どちらを好みのものをお選びください。
特定口座なら、つみたてNISAと併用して利用できる
特定口座なら、つみたてNISAと同時に利用できます。特定口座には非課税メリットがないため、配当金や売却で得た利益には課税されてしまうものの、優待銘柄なら株主優待も受け取れます。イメージとしては下記のような感じでしょうか。
出典:筆者作成
特定口座はどうやって開設できるの?
証券口座申し込み時に、開設を申し込めます。以下はパソコンからSBI証券に口座開設する際の画像ですが、申し込みのなかに「特定口座」と「NISA」の項目がありますので、それぞれ選択することで開設できます。
出典:SBI証券
特定口座には源泉徴収ありと源泉徴収なしがあり、個人的には源泉徴収ありをオススメしています。詳しくは下記記事をご覧ください。
優待投資とつみたてNISAの同時利用の勧め
出典:ハニーズの株主優待券を利用
もしあなたに比較的投資に回せるお金があるならば、個人的には、
- つみたてNISA
- 株主優待投資 and/or 高配当投資
の同時利用をオススメします。というのも、つみたてNISAでの積立投資はまるで積み立て定期預金のごとく、淡々と何らかのイベントもないままに進みます。もちろん「増えた or 減った」というイベントはありますが、ゴールは20年後なので、それまでは「ただ見てるだけ」になりがちなのです。
一方、株主優待や配当金は6ヶ月に1回(もしくは1年に1回)のペースで優待を受け取ったり、配当金が入金されたりと、定期的なイベントがあります。それが運用のモチベーションになると考える個人投資家も結構多いのです。
実際、筆者もつみたてNISAと同時に個別株投資を行っています。やっぱ「投資の楽しみ」を体感するには、直接株を買ったほうがわかりやすいですよね。
「株主優待投資 + つみたてNISA」に向いている証券会社
SBI証券と楽天証券が優れています。
個人的には、つみたてNISAを主軸に資産形成を図る場合には、楽天証券をオススメします。一方、株主優待中心に運用し、つみたてNISAはあまり利用しないかもしれない場合には、SBI証券をオススメします。
SBI証券
SBI証券は取引手数料0円(50万円まで)で個別株を購入できます(アクティブプラン選択)。また、通常の100分の1の価格で株式を購入できる「単元未満株(S株)」を提供しており、数千円からでも個別株を購入できるサービスが揃っています。
★「株主優待 + つみたてNISA」でSBI証券を選ぶメリット
- 1日50万円までの取引でかかる手数料は0円(業界最安水準)
- 数千円でも投資できる単元未満株(S株)サービス
- スマホ株アプリで株主優待検索ができる
楽天証券
楽天証券も、SBI証券同様に1日50万円までの取引にかかる手数料は0円のほか、楽天スーパーポイントで個別株を購入できるサービスを提供しており、「つみたてNISAで貯めたポイントで株を買えます」。
★「株主優待 + つみたてNISA」で楽天証券を選ぶメリット
- 楽天スーパーポイントで個別株を購入できる
- 1日50万円までの取引でかかる手数料は0円
[スポンサーリンク]
まとめ
- つみたてNISA口座では株主優待をもらうことができない。というのも、つみたてNISAで株主優待銘柄は購入できないから
- つみたてNISAと平行して株主優待銘柄に投資するのはあり。つみたてNISAを長く続けるための方法として
- つみたてNISA利用時に株主優待銘柄を購入するならば、特定口座(課税口座)を利用しよう
優待投資とつみたてNISAの併用、おすすめです。ついでに配当金も狙ってみるとすると、優待も配当もない無味乾燥なつみたてNISAが楽しいものになるかもしれませんね(それでもつみたてNISAを選ぶ理由は、株主優待銘柄や配当銘柄を「しっかりと」選ぶのは難しいからです)。
コメント